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引越しの訪問見積もりとは?当日の流れや注意点、業者への断り方を解説

最終更新日: 2024年05月15日

引越しの訪問見積もりについて、「当日は何を見せればいいの?」「そもそもどんな流れで行うの?」という疑問や不安をお持ちではありませんか。引越しの訪問見積もりの必要性や流れを知っておけば、安心して見積もりを依頼できます。

引越し訪問見積もりの流れや注意点、さらに引越し業者が決まった際の断り方について解説します。

引越し業者による訪問見積もりとは?

引越しの「訪問見積もり」とは、引越し業者が依頼者の自宅を訪問して見積もりを出す無料のサービスです。運搬に必要な荷物の総量や、自宅周辺の環境を調査したあと、当日や後日に見積もり金額を提示します。

引越し訪問見積もりの一般的な流れは以下です。

【引越し訪問見積もりの流れ】

  1. 引越しのWebサイトや電話で見積もりを依頼する
  2. 引越し業者が電話をかけてきて、訪問見積もりの日取りを決める
  3. 訪問見積もり当日、引越し業者が自宅を訪れる
  4. 引越し業者が部屋の中や周辺環境を調査する
  5. 後日や当日、見積書が提示される

訪問見積もりをする場合、依頼から見積もり完了までは早くて2~3日、長いと1週間~10日はかかります。訪問見積もり当日にかかる時間は30分~1時間程度です。

見積もり依頼は引越しの見積もりサイトで申し込むか、引越し業者のサイトや電話で直接問い合わせましょう。その際「現住所・引越し先の住所」「引越し希望日」「連絡できる電話番号」、可能なら「おおよその荷物量」を控えておくとスムーズに依頼できます。

引越しの一括見積もりを依頼する

関連記事: 引越しの見積もり前にする準備9選!正確な料金を出してもらうコツ

引越し訪問見積もりのメリット

  • 見積もり料金を正確に出せる
  • 状況に応じた引越しアドバイスを受けられる
  • 信頼できる業者か見極めやすい

引越し業者に訪問してもらって見積もりするメリットは、見積もり費用が正確な点と、詳細な相談ができる点です。

訪問見積もりでは業者が家具家電の大きさや、室内の荷物量を直接チェックします。そのため荷物の見落としが少なく、後から追加料金が発生する可能性が低いです。

また建物の通路の広さや周辺道路の状況も合わせて確認してくれるため、依頼者が申告しなくても追加料金が発生する条件を共有してくれるでしょう。大切に扱ってほしい荷物があるなら、事前に相談できます。

担当者と顔を合わせるため、信頼できそうか事前に見極めやすいのもメリットです。専門性の高い担当者なら、状況に応じて値下げや荷物の梱包のポイントをアドバイスしてもらえる可能性があります。

引越し訪問見積もりのデメリット

  • 見積もりが出るまでに時間がかかる
  • 知らない人を家に上げなければならない
  • 訪問してもらった手前、断りにくい

引越し訪問見積もりのデメリットは、手間がかかる点と、押し売りの危険がある点です。上記の流れで説明した通り、訪問見積もりは依頼から料金確定まで1週間程度かかる場合があります。1社だけでも時間を使う上、複数社で相見積もりをする場合はかなりの手間がかかるでしょう。

また業者とはいえ、知らない人が家に入ることに抵抗感を覚える人もいます。訪問見積もりではクローゼットの中を調査することもあるため、部屋を隅々まで見られたくない人にはデメリットです。

対面でコミュニケーションする分、断りにくい点もリスクでしょう。「他の業者と比較したかったけど、今だけ値下げという言葉で申し込んでしまった」という声もゼロではありません。

こうしたデメリットがあるため、訪問見積もりを依頼するかどうか、依頼する場合はどの業者に頼むか事前に見極める必要があります。

スムーズな引越し見積もりの進め方や、引越し業者の選び方は以下の記事で詳しく解説しています。

なお引越し見積もりは、訪問なしでも依頼することが可能です。訪問なしで引越し見積もりする方法は、以下で詳しく解説しています。

引越しの訪問見積もり前に準備する5つのポイント

引越しの訪問見積もりを依頼することを決めたら、当日スムーズに見積もりを完了させるために、以下の準備をしておきましょう。

  1. 一日に応対する業者を決めておく
  2. 新居へ運ぶ荷物やオプションサービスを事前に決めておく
  3. 部屋の整理整頓をしておく
  4. 荷物のある部屋の扉やクローゼットを開けておく
  5. プライバシーに配慮が必要な物は風呂場に移動する

1.一日に応対する業者を決めておく

荷物の量や部屋の広さなどによって変わりますが、訪問見積もりには最低でも30分かかります。タイトなスケジュールで複数の引越し業者に依頼すると、大切なことを聞き逃してしまうので、日3社を目安に引越しの訪問見積もりを受けましょう。無理に4社以上の予定を入れると思わぬトラブルが発生する可能性があるので、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

2.新居へ運ぶ荷物やオプションサービスを事前に決めておく

訪問見積もり当日、スムーズに進められるように荷物の量を確認しておきましょう。見積もりの際にダンボールや家電、家具など、新居に持って行く荷物量を正しくカウントしないと引越し当日に追加料金が発生してしまいます。

あわせてエアコン移設工事やハウスクリーニングといったオプションサービスを利用するか、訪問見積もりの前日までに決めておきましょう。

3.部屋の整理整頓をしておく

訪問見積もり当日は家具や押入れの中身を確認せず、既に収められていると想定して荷物量を計算します。部屋が散らかっていると正確に計算ができず、場合によっては依頼を断わられることもあるので、部屋の整理整頓をしておきましょう。

4.荷物のある部屋の扉やクローゼットを開けておく

訪問見積もりの当日は、引越し業者が各部屋の荷物の量を正確に把握できるよう、クローゼットや扉を開けておくことが大切です。タンスやクローゼットの中身も見えるようにしておくことで、荷物の量をより詳細に見積もれます。

5.プライバシーに配慮が必要な物は風呂場に移動する

訪問見積もりの際、引越し業者に見せたくない物がある場合は、風呂場に一時的に移動させておきましょう。風呂場は通常、引越し業者が立ち入ることがない場所のため、プライバシーを保護できます。

引越し業者に頼まず、手で運ぶ予定の貴重品、私的な書類、衣類などは、風呂場に移動させておくことで安心して見積もりを受けられます。

引越しの訪問見積もり当日の流れ

訪問見積もりの事前準備について確認したところで、当日の流れについて解説します。具体的には下記のとおりです。

①引越し業者が到着

事前に決めた指定の日時に、引越し業者の営業スタッフが自宅へ訪れます。基本的に1社あたり1名のスタッフが来ることが多いです。

挨拶を済ませ名刺を受け取ったら、まずはリビングに案内すると良いでしょう。リビングにはソファやテレビといった大型家具があることが多く、荷物の把握がしやすいです。

お茶やミネラルウォーターといった飲み物は、出しても出さなくても構いません。お菓子の差し入れは不要です。

②引越し業者が室内を調査し、運ぶ荷物の量を確認する

簡単な説明を受けた後、営業スタッフは引越し先に持っていく荷物の量を確認します。室内だけでなく、ベランダや玄関の外に置いてある荷物も調べたうえでダンボールの数やトラックのサイズなどを決めます。押し入れやクローゼットに入っている荷物の伝え漏れがないように注意しましょう。

③引越し当日の作業について説明を受ける

荷物の量を確認した後、営業スタッフによる引越し当日の作業について説明を受けます。当日の流れや作業内容のほかに得意としている点や、標準引越約款の内容についても話すのでしっかり確認しておきましょう。

④希望日や追加サービスについてヒアリングを行う

説明を受けた後、作業スタッフに依頼する内容や条件についてヒアリングを行います。主な内容として、引越しの希望日時や梱包作業、不用品の処分、エアコン取付や家電の配線工事といったオプションサービスの有無などです。

⑤引越しの不明点を質問する

引越し当日の作業内容やオプションサービスなどの説明を受けた後、引越しに関する不明点があれば、見積書を作成してもらう前に聞いておきましょう。手伝ってもらえる荷造りの範囲やダンボール、緩衝材といった資材がどれくらいもらえるのかなど、確認しておくのも大切です。

⑥トラックの空き状況などを確認してもらう

引越しの不明点が解消したところで営業スタッフはヒアリングした内容に基づき、営業所に連絡してトラックの空き状況や、対応可能な作業スタッフの人数などを確認します。ここで問題がなければ、見積もり料金が算出されます。

⑦提示された見積書の内容を確認する

確認した内容を踏まえ、当日または後日に見積書を作成して提示してくれます。見積書で必ず見るポイントは以下の通りです。

  1. 荷物を運ぶ際の条件
  2. 契約後のキャンセルの取り扱い

荷物を運ぶ際の条件とは、トラックのサイズや契約内容そのものです。トラックの荷台に載せられる分だけ運んでもらえる「積みきり契約」か、依頼したすべての荷物を運んでもらえる「全積み契約」かを確認することで、引越し当日にすべての荷物が運んでもらえなかったというトラブルを回避できます。

引越し業者と契約した後のキャンセル料の取り扱いについて、規約を確認するのも大切です。基本的に「標準引越運送約款」に基づいてキャンセル料の規定を定めており、引越しの前々日からキャンセル料が発生します。

具体的に見るべき箇所は、実際の見積書とともに以下の記事で詳しく解説しています。

ここで訪問見積もりは終了しますが、すぐには決めず、必要に応じて複数の引越し業者から見積もりを取るなど、冷静に判断したうえで契約する引越し業者を決めましょう。

引越しの訪問見積もり当日に注意する4つのポイント

引越し業者に訪問見積もりを依頼している当日、注意すべきポイントは主に4つです。

  1. ペットはケージなどに入れる
  2. 予算を伝えない
  3. 値切りすぎない
  4. 契約するか悩むときは即答しない

1.ペットはケージなどに入れる

家でペットを飼っている人は、ゲージなどに入れて別の部屋に避難させておきましょう。見積もり作業中にペットがうろうろしていると、営業スタッフによる作業の邪魔になり、トラブルになる可能性があります。

2.予算を伝えない

引越し業者の営業スタッフは、引越しに使える予算について尋ねることがあります。少しでも引越し料金を安く抑えたいなら、具体的な予算の金額は伝えないことをおすすめします。業者によっては値引きをしてもらえないケースもあるからです。もし聞かれた場合は、「見積もり金額が最も安い会社にお願いしようと考えています」と答えましょう。

3.値切りすぎない

複数の引越し業者から見積もりを取ったうえで見積もり料金を値切る交渉をしても構いません。ただし、料金を安くしたいと思うあまり、執拗に値引き交渉をするのは控えましょう。引越し料金に定価はなく、同じ条件でも金額に大きな差が出てしまうこともあり、場合によっては交渉を打ち切られてしまいます。

4.契約するか悩むときは即答しない

引越し業者から見積書を受け取ったからといって契約したことにはなりません。即決を迫ってくる業者もありますが、契約するか悩んでいる場合ははっきりと即決できないことを伝えましょう。その際、無料でもらえるダンボールやガムテープといった資材も受け取らないようにしてください。

訪問見積もりしたものの、断りたいときの伝え方

複数の引越し業者から訪問見積もりを受けた後、引越しを依頼する業者を決めたときは、すぐに電話かメールで断りの連絡を入れましょう。

ただ「利用しない」旨を伝えるだけでは、引き止めにあう可能性があります。その際は「引越しの予定がなくなりました」、「他社を利用することを同居人が決めました」など、理由を添えて断ると良いでしょう。

なお契約後でも、引越し日の3日前までなら無料でキャンセルできます。具体的な断り方や、梱包材をもらっている場合の対応方法は以下の記事で解説しています。

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引越しの訪問見積もり当日の流れや注意するポイントについて紹介しました。直接引越し業者に気になる点を聞けたり、正確な見積もり料金を出してもらえるメリットがある一方で、強引な営業を受けてしまう場合があります。

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