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エアコンのエアパージとは?取り付け時に必要な理由と4つの方法を解説

最終更新日: 2024年05月07日

エアコンの取り付け工事では「エアパージ」という作業が必要不可欠です。

とはいえどのような作業で、なぜ必要なのかという点まで知っている人は少ないのではありませんか?

本記事ではエアパージの作業内容や必要性、エアパージの4つの方法について解説します。

エアコンのエアパージとはどんな作業?

工具

エアコンの取り付け時に行うエアパージとは配管内の空気を追い出して真空状態にする作業を指します。

エアパージには4つの方法がありますが、うち2つはフロンガスを使うもので、環境面への悪影響が大きいことから現在は行われていません。

「エアパージ」とだけいった場合、フロンガスを使ったエアパージを指すこともあるので注意が必要です。

エアパージをしないとエアコンの故障を誘発する

エアパージをせずにエアコンを取り付けると故障を誘発します。

エアコンを効率よく使うためには配管内はなるべく真空に近い状態にし、冷媒ガス以外の不純物を減らさなくてはいけません

エアパージをしなかった場合、冷暖房がうまく効かなくなったり冷媒管が膨張したりといった不具合・故障が発生します。

据付説明書にはエアパージを必ず行うよう記載されているのでその指示を守りましょう。

エアパージには4種類の方法がある

エアパージには4つのやり方があります。

現在主流なのは真空ポンプを使って真空状態を作る「真空引き」という手法です。

「真空乾燥」は真空引きよりも時間をかけてより高い真空度になるようにします。

ガスを使ったエアパージは環境への悪影響の大きさから現在推奨されていません。

内部ガス圧によるエアパージ

内部ガスを使ったエアパージではエアコンの室外機に格納されている冷媒ガスを少し放出し、配管内の空気や水などの不純物を追い出します

この方法は非常に簡単なやり方ですが、冷媒ガスとして用いられるフロンを大気中に放出してしまうため現在は推奨されていません。

フロンガスはオゾン層の破壊や地球温暖化の促進など環境に大きな悪影響を与え、冷媒ガスが減少することによってエアコンの故障原因にもなります。

外部ガスを使ったエアパージ

内部ガスを用いたエアパージと同様に現在は推奨されていませんが、室外機にガスボンベを繋ぎ外部からガスを送って冷媒管内の空気などを追い出す方法もあります

外部ガスを使ってエアパージをするときは、室外機に封入されている冷媒ガスと同一種のガスを使わないと故障の原因になります。

真空ポンプを使う真空引き

真空引きの機材のつなぎ方

真空引きはエアコンメーカー各社からも推奨されているエアパージ方法です。

10~15分ほどで配管内を真空にできるので、慣れた職人であれば他の道具の片づけと並行して行うこともあります。

真空ポンプは手動式と電動式があり、どちらを使っても最終的な真空度に大きな差はありません。

真空引きについてもっと知りたい方は関連記事もご覧ください。

徹底的に空気を追い出す真空乾燥

真空乾燥は真空引きよりも時間をかけてより高い真空状態を作ります。

真空引きの所要時間が10~15分なのに対し、真空乾燥では1時間ほどかけます。

時間はかかるものの、真空度が高くなることで配管内の空気や水分などの不純物を徹底的に追い出せるので故障のリスクも低いです。

エアパージは自分でできる?

エアパージ作業はエアコンを取り付ける作業の1工程です。もしエアパージを自分で行うのなら、エアコン取り付け作業をすべて自分で行うこととほぼ同義になります。

エアコン取り付け費用の相場は1台あたり13,000~16,000円ですが、エアパージに必要な道具を揃えるだけで20,000円以上かかります。

必要な道具を揃える手間や失敗したときのアフターケアを考えると、自分で行うよりエアコン取り付け業者に依頼する方がコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

エアコンの取り付けはどこに依頼する?

エアコンの取り付けを依頼する先は大きく分けると2つあります。

どちらかが良い・悪いということはないので、自分にあった方法やより手軽な方に依頼すると良いでしょう。

家電量販店経由で依頼する

ビックカメラやコジマなどの家電量販店でエアコンを購入したのであれば、家電量販店経由でエアコン取り付け工事を依頼すると手軽です。

家電量販店経由であれば基本の工事費用が明確になっている場合が多く、いくらで取り付けられるかという計算がしやすいメリットがあります。

一方仲介料が発生するため、作業料金はやや割高になりがちです。安く取り付けたい人には向いていないでしょう。

エアコンの取り付け業者を探す

自分でエアコン取り付け業者を探して依頼すれば、マージンが発生しないので作業料金も割安になります。なるべく安く取り付けてほしい人におすすめです。

注意点は業者によって料金設定が異なることと、作業の質が保証されない点です。しかし探し方次第でこの注意点は解消されます。

一括見積もりサイトを利用して見積もりを取れば、料金とサービス内容が簡単に比較できます。

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エアコン取り付け工事を依頼するときの注意点

エアコンの取り付け工事を依頼するときは2つ注意点があります。

どちらも確認しておくことで納得のいく業者に依頼でき、依頼後のミスマッチ感を防げるでしょう。

評判や実績が公開されているか

エアコンの取り付けと一言でいっても、設置場所や条件によって難易度は大きく異なります。

たとえばベランダのない2階や3階にはエアコンを設置できないと明言している業者もいるので、実績等は必ず確認しましょう。

口コミを確認してどのような作業者が来るのか、質問にはきちんと答えてくれたのかなどの情報を集めるのも大切です。

エアパージを行ってくれるか確認しよう

正式に依頼をする前に必ず、エアパージを行ってくれるかを確認しましょう。

「エアパージ」のみではガス圧による手法も含まれるので「真空引きをしてくれますか?」や「真空乾燥には対応していますか?」など、具体的にやってもらいたい作業名を出すことをおすすめします。

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