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女性の求める福利厚生とは?女性に人気の制度や企業の導入事例をご紹介

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最終更新日: 2024年05月16日

離職率の低下や優秀な人材の確保といった観点から、女性の目線に立った福利厚生の導入を進めている企業も増えています。

しかし中には「女性が本当に欲しい福利厚生ってなんだろう?」「実際、他の企業はどうしているんだろう・・・」とお悩みの担当者の方もいるかもしれません。

そこで本記事では、女性が福利厚生を重視する理由を踏まえて、女性に人気の福利厚生を一挙ご紹介。企業にとってのメリットや導入事例なども併せて解説します。ぜひ、福利厚生を導入する際の参考にしてください。

女性が福利厚生を重視する理由

女性が福利厚生の内容を重視する理由を、働く女性の目線から解説します。

ライフスタイルの変化に対応するため

女性のライフステージには結婚や妊娠、出産といったイベントが伴い、予測の難しい側面があります。長く働きたいはと思っていても、将来の働き方までは決めきれないと考える女性は多いです。

その点ライフスタイルの変化に対応した福利厚生があれば、長く働きキャリアを積む将来像がイメージしやすくなります。一度休職しても戻って来やすい環境や雰囲気が、女性にとっては重要度が高いということです。

例えば産休の取得がしやすい雰囲気だったり、出産後の復職がしやすいよう復帰前研修があったりする職場なら、女性は安心して入社しやすいでしょう。

子育てや介護をしながら働きやすい環境を求めているため

女性は産休などを経て復職した後も、仕事と並行して育児を行う必要があります。子どもの急な体調の変化や学校行事などに対応できない職場では、子育てと仕事の両立が難しいのが現実です。

そこで将来長く働きたいと考える女性は、育休を取得できるかどうかや育児に関する急なトラブルを上司に相談しやすいかなど、職場の働きやすさを重視します。

また介護を理由に離職する女性にとっても福利厚生は重要です。自分自身のキャリアと家族のサポートを両立できる点で、介護休暇や在宅勤務などに対応できる職場が魅力的に見えます。

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女性に人気の福利厚生を紹介

福利厚生 女性

女性からの人気が高い福利厚生には、健康面や出産・育児に関する制度や、住宅補助、特別休暇、スキルアップ制度が挙げられます。

健康に関する福利厚生

お子さんがいる女性は仕事や育児が第一となってしまうため、自分の健康にまで気を遣うことが難しくなってしまいます。しかし、企業の組織運営が円滑であるためには、従業員一人一人の身体的・精神的健康が必要不可欠です。

自分よりも子供のためにお金を使いたいと考える人も多く、自分を後回しにしてしまい、結果的に大きな病気が見つかるということもあります。そのため、日ごろから従業員が健康に目を向け、会社全体としてサポートすることが重要です。

【健康に関する福利厚生の具体例】

  • 医療費の補助
  • 人間ドックの費用を一部負担する
  • 健康相談ができる医務室の設置やカウンセリングの提供
  • 病気や怪我が原因で勤務できない場合に利用できる病気休暇の設置
  • 体調面を考慮して長時間労働ではなく短時間労働を可能にする

自宅に関する福利厚生

家賃補助や住宅ローンの一部を負担するなど、住宅にかかる費用の一部を企業が負担する制度も女性に人気です。

特に女性従業員のなかには、セキュリティを重要視する人も多いので、固定費が高くなる傾向にあります。そのため、住宅に関する福利厚生が整っていると喜ばれるでしょう。

また、社員寮を用意している企業も少なくはありません。社員寮とは、企業が用意した住宅を従業員に貸し出す制度のことです。安い価格で住むことができるため、従業員は経済的負担を軽減することができます。

【自宅に関する福利厚生の具体例】

  • 家賃補助
  • 住宅手当
  • 社員寮

出産や育児に関する福利厚生

ライフスタイルの変化に対応して働きやすい環境を望んでいる女性にとって、出産や育児に関する福利厚生は欠かせません。

小さな子供は体調を崩しやすいため、突然の欠勤や早退によって迷惑をかけてしまうかもしれないという不安から、正社員として働くことを諦めてしまう女性もいます。

子供の成長に合わせた働き方ができるように企業が積極的にサポートをすることで、安心して働くことができます。

【出産や育児に関する福利厚生の具体例】

  • 結婚休暇
  • 産前産後休暇
  • 時短勤務
  • 結婚・出産祝い金
  • 在宅勤務
  • 時差勤務
  • 企業内託児施設の設置

有給休暇以外の特別休暇

女性向けの特別休暇を活用することで、プライベートを重視しながら働くことができます。その結果、企業へのエンゲージメントが向上し、生産性や定着率のアップが期待できます。

例えば女性にとって、生理休暇は嬉しい制度です。女性の中には生理が原因で、起き上がることも難しいなど精神的な問題だけでなく、身体的にもつらい思いをする人もいます。制度が整っていると、安心して働くことができます。

また、ファミリーケア休暇も人気です。子どもや家族の看護をしなければならない場合に、有給休暇を取得しつつ働ける環境が整います。

【有給休暇以外の特別休暇】

  • 生理休暇
  • ファミリーケア休暇
  • ボランティア休暇
  • バースデー休暇
  • リフレッシュ休暇

仕事に関するスキルアップ・資格取得の支援

女性がスキルやキャリアアップできる環境を整えることも大切な福利厚生の一部です。

女性従業員の中には出産や育児によって一度職場を離れる人が少なくはありません。復職後にブランクを解消したい、スキルアップを目指たいと思っても、男性と比べて難しく感じる人もいるでしょう。

女性がスキルやキャリアアップできる環境を整えることで、離職率の低下や定着率向上が実現し、企業全体のスキルレベルアップにつながります。

【仕事に関するスキルアップ・資格取得の支援の具体例】

  • 講座やセミナーの参加費用の補助
  • 通信教育の提供や費用の補助
  • 書籍の購入費用の補助
  • 資格取得支援

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女性向けの福利厚生を導入する企業のメリット

女性向け福利厚生の導入が企業にもたらす主なメリットは、女性の離職率低下や優秀な人材の確保、企業のイメージアップなどがあります。職場全体のエンゲージメント向上につながる点も利点です。

女性の離職率低下を実現できる

育児休暇や産休、時短勤務制などの福利厚生を導入することで、出産や育児による離職率を低下できるのがメリットです。家庭と仕事を両立しやすく、女性社員に長く働いてもらいやすくなります。

また復職後の地位継続やキャリアアップの道を用意することも、女性従業員のモチベーション向上に効果的です。女性が職場復帰できる環境を整えることで、優秀な女性たちの活躍の場も広がり、結果的に売り上げや業績の上昇も見込めます。

優秀な人材の確保につながる

優秀な人材の中にも、子どもがいることによって転職のハードルが上がると感じている女性が一定数います。家庭と仕事を両立したい女性向けに福利厚生を充実させることで、優秀な女性求職者に対する訴求力が高まるのがメリットです。

最近では求人媒体で「育児休暇の有無」などの条件で企業を検索できることが多く、自社を見つけてもらいやすくなる点も採用戦略において有効と言えます。

家庭を持つ女性は一度企業に就職している場合も多く、スキルや経験のある女性から応募が集まりやすいことも利点です。

企業のイメージアップにつながる

女性向けの福利厚生を充実させて誰もが働きやすい環境を整えることで、企業のイメージが向上するのもメリットです。

社員全員を大切にするという企業イメージが定着しやすく、社員や求職者にとどまらず顧客や取引先、株主などから応援される環境づくりができます。

また近年では女性市場が拡大していることに伴い、女性目線での商品開発やブランディングの重要度が増しています。福利厚生の導入で女性の登用につなげれば、女性消費者からの共感や信頼を得る際に有利に働くでしょう。

職場全体のエンゲージメント向上を期待できる

女性の働きやすさを向上させる福利厚生は、職場全体のエンゲージメント向上にもつながります育児休暇や時短勤務制といった制度は、女性のみならず男性にもメリットがあるからです。

例えば男女問わず育児休暇を積極的に取れるように福利厚生を整えることで、家庭を大切しながらも積極的にキャリア形成したいと考える社員が増えます。

仕事とプライベートを両立しやすい風土作りは、企業に対する信頼感や満足感の醸成につながるでしょう。

そもそも福利厚生にはどういった種類があるのかをおさらいしたい場合は、以下の記事も併せて参考にしてください。福利厚生の種類をはじめ、導入メリットや導入方法など詳しく解説しています。

関連記事:福利厚生とは?種類やメリット、福利厚生の導入方法などをわかりやすく解説|ミツモア

女性向けの福利厚生を導入する際のポイント

女性向けの福利厚生を導入する際には、自社の課題を明確にすることや女性従業員の要望を聞くこと、多様なライフステージに対応できる制度選びを念頭におきましょう。全従業員に不公平感がないよう配慮したり、福利厚生サービスを活用したりするのもコツです。

自社の抱える課題を分析する

女性が働きやすい福利厚生を検討する前に、まずは自社の課題を明確にする必要があります自社の課題が女性従業員の離職率を抑えることなのか、女性管理職の増加なのかで、検討すべき福利厚生の方向性が異なるためです。

スタート時点で方向性を間違えれば、女性従業員の満足度は上がっても、自社が抱える課題は未解決という事態にもなりかねません。自社の課題解決と従業員の要望が重なるところを探し、自社にとっても有効な制度を選びましょう。

女性従業員の要望を聞く

効果の高い福利厚生を導入するには、正規雇用・非正規雇用の分け隔てなく、女性従業員の要望をヒアリングし、当事者の声を反映させることが大切です

また2020年4月1日施行の「パートタイム・有期雇用労働法」では、雇用形態の違いによる福利厚生の格差は禁じられています。雇用形態を問わず利用可能な福利厚生にしましょう。

男性の視点からでは、女性の悩みや働き方への要望に関して、見えにくい部分がどうしても出てきます。女性従業員に喜ばれ、活用される制度にすることで、企業にとってのメリットも大きくなります。

出典:パートタイム・有期雇用労働法周知リーフレット 20190121|厚生労働省

多様なライフステージに対応できる制度を選ぶ

女性に起こるライフステージの変化は、結婚・妊娠・出産・育児・介護とさまざまです。人によって職場に求める条件も異なるため、どのライフステージでも仕事と家庭を両立できるように、柔軟に働ける環境が必要になります

テレワークは変則的で突発事態が起こりやすい、育児や介護に対応できる働き方の1つです。しっかり制度を機能させるには、フレックスタイム制や、緊急時の仕事中断を認める制度の併用も重要です。

柔軟な働き方が可能になれば、女性が長く働ける職場環境を整えられます。

全従業員に不公平感がないよう配慮する

女性が活躍しやすい福利厚生を導入する際、ほかの従業員が「既婚女性ばかり優遇されている」と不満を抱かないように、注意しなければなりません周囲の不満が気になる職場環境では、女性自身が遠慮して制度の利用を控え、導入した福利厚生が生かされなくなります。

例えば福利厚生代行サービスのカフェテリアプランは、さまざまな福利厚生メニューから自分の好きなものを選ぶ方式なので、全ての従業員が使いやすく、公平に運用できるのがメリットです。女性の希望を重視しながら、従業員全体が利用しやすい制度を選択しましょう。

カフェテリアプランについて詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。

関連記事:カフェテリアプランとは?導入のメリットとおすすめサービスを紹介|ミツモア

福利厚生サービスを活用する

女性に人気の福利厚生を導入する際は、福利厚生サービスを活用するのも1つの手です。福利厚生周りの業務をアウトソーシングすることによって、中小企業でも女性に人気の制度を幅広く拡充できます。

福利厚生サービスの内容や料金について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

関連記事:【2024年】福利厚生サービス比較13選!導入メリットやおすすめ製品の選び方|ミツモア

女性に人気の福利厚生を導入した事例

女性向けに福利厚生制度を充実させた企業の導入事例をご紹介します。

【株式会社サイバーエージェント】女性が安心して挑戦し続けられる福利厚生づくり

株式会社サイバーエージェントでは「エフ休」や「妊活休暇」「キッズ在宅」などの女性向け福利厚生を導入しています。

体調面やプライベートな事情を周囲の社員に知らせなくとも休暇を取れるなど、女性の気持ちに寄り添った福利厚生が充実している点が特徴的です。

制度 概要
エフ休 女性特有の体調不良の際に取得できる月一回の特別休暇。
妊活休暇 不妊治療中の女性社員が治療のための通院等を目的として取得できる特別休暇。妊活休暇を取得する際には「エフ休」扱いとすることで、周囲に詳細を知らせないこともできる。
キッズ在宅 子供の急な発病や登園・登校禁止期間に在宅勤務ができる制度。
2駅ルール・どこでもルール 勤務しているオフィスの最寄駅から各線2駅圏内に住んでいる正社員に対し月3万円支給、または勤続年数が丸5年を経過した正社員に対してはどこに住んでいても月5万円の家賃補助を支給する制度。
休んでファイブ 心身のリフレッシュや、さらなるチャレンジを目的に、入社3年目以上の社員が毎年5日間の年次有給休暇を取得できる制度。
出典:福利厚生|株式会社サイバーエージェント

【ワコール】全社を挙げたプロジェクトで働きがいと育児・介護を両立

株式会社ワコールホールディングスでは、多様な働き方の実現に向けて、長期休職制度や副業制度を導入しています。

加えて管理職層に対する研修を行うことで女性の働き方に対する理解を促し、誰もが安心して働ける職場環境づくりを目指しているとのことです。

制度 概要
働き方・休み方改革プロジェクト シフト制で勤務する販売系従業員について、就業継続支援に加えて、周囲でサポートする従業員の負担を軽減する。
育児と仕事の両立をサポート 育児関連制度利用者に対して、育児と仕事を両立し、活躍してもらうために産休前・復帰前面談チェックシートを見直す。
生産性の高い、多様な働き方の実現 生産性向上や働き方などに関する啓発セミナーを実施している。テレワークの導入も検討中。
出典:株式会社ワコール行動計画|株式会社ワコール

【資生堂】女性社員の多様な働き方を実現、他にない柔軟さが企業の魅力に

株式会社資生堂は性別に関係なく、子育て中の社員が利用できる育児休業制度を実施しています。

テレワークや時短勤務などの多様な働き方にも対応し、女性の活躍を支援している点は化粧品を中心に事業展開をしている資生堂ならではです。自社へのエンゲージメントを高めて、女性にとって働きがいのある職場環境を実現しています。

制度 概要
多様な働き方のサポート フレックスタイム制度やテレワーク制度、独自の保育サービスや保育費・教育費の補助など。
産前産後休暇 産前6週間は有給の産前休暇、産後8週間は一部有給の産後休暇を取得可能。
育児休暇制度 子供が満3歳になるまで通年5年まで取得可能。1歳未満の場合は、理由を問わず2回まで取得可能。
育児時間制度 子供が小学三年生まで、1日最大2時間の勤務時間を短縮可能。
出典:働きがいのある職場の実現 子育て中の社員へのサポート|人財|サステナビリティ|資生堂 企業情報
出典:ダイバーシティ&インクルージョン 女性の活躍支援|人財|サステナビリティ|資生堂 企業情報

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福利厚生 女性

女性が長く職場で活躍するためには、育児・介護に伴う休業サポートや、職場復帰後に育児・介護と仕事を両立しやすい環境作りが重要です。

経験豊富な女性従業員の離職率を抑えることは、新人育成コストの削減や、慢性的な人手不足解消の点で、企業にとっても大きなメリットがあります。

また女性が働きやすい職場作りは、ひいては全ての従業員のワークライフバランスを実現し、企業の生産性を高めることにつながります。自社に合った女性向け福利厚生の導入を検討してみましょう。

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